箱根神社・薪能

箱根神社は日本の中でも［気」が強くある処といわれているそうな、
湖から続く深い森の中へと参道の階段を上がって行く、呼吸が軽くなり
気持ちが良いことに気がつく。日が落ちてあたりの空気がシーンとしてきた。
能舞台の始まり、最初は箱根にゆかりのある物語「小袖曾我」の奉納仕舞。
仕舞が終わると、舞台の両サイドに置かれた薪へ御神火での［火入れ式」。
薪が勢いよく燃え上がる、火が美しく感じる、「おはじめー」の声で舞台の
始まり。今夜は狂言「酢はじかみ」能［橋弁慶」、静かな山の森に一声の笛の
響きではじまり、赤く激しく燃える灯りの中でみた能、素晴らしい夜でした。

牛若丸　　　　　　　　　　　　　　　　　 弁慶